2009年7月13日月曜日

徐々に終盤を迎えつつ

今学期もそろそろ授業が終わりに近付いています。
「英語学特論」
今学期は意味論を中心に文法現象を考察してきました。冠詞、名詞、動詞の時制が主な分析対象でしたね。また、語用論の古典でもあるグライスの理論やゴフマン、ブラウン&レビンソンのポライトネス理論についても様々な例を通して理解を深めました。
最後の授業では、研究の姿勢として守・破・離という考え方を説明しました。まずは、その理論に従ってみる。そして反例を見つけて破ってみる。そこから自分の理論を導くために離れてみるということです。独りよがりの研究になってはいけないという自戒の念を込めて皆さんに説明をしたところです。卒業論文を書くときにはこれらを心がけて書くようにしてみましょう。
来学期は語用論を中心に日英語比較を行う予定です。

「20世紀のアメリカ文学(英語圏社会と文学)」
桜美林は27日まで授業がありますね。
これまで様々な観点からHemingwayの短編小説を論じてきました。今日と来週の授業は"The Short Happy Life of Francis Macomber"というやや長めの短編を読みます。1限目のリアクションペーパーで皆さんの正直な声が聞こえてきました。途中までしか読めませんでした・・・。という方が予想以上に多かったため、今日の授業は物語の前半に絞って読み解きました。
会話から3人の関係や視線の描写から理解できることがこんなにもたくさんあるということに気がついたと思います。
来週はこの作品のクライマックスの部分に突入していきます。最後のFrancisの死は一体。皆さん一人一人が刑事になったつもりでこの事件を解決してみましょう。
ちなみに20日は3回目のレポートの提出日です。今まで返却したレポートにそれぞれの注意点を書いておきましたので、それらを参考に論を構築してみましょう。

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