「英語らしさ」について「他動性」という概念から考えていきました。
具体的には、日本語と英語の広告を例に取りながら、それぞれの表現的な特徴を探るためにディスカッションをしていただきました。
皆さんは、英語の表現は「単純」で、日本語の表現は「インパクトがある」という見方をしていました。そこで、授業ではどうして「単純」な表現といえるのかということに焦点を当てて考えました。そこから導き出されたものは、日本語の表現と比較して、英語のキャッチコピーの多くは「他動詞を用いた構文」であるということでした。
そうすると、英語らしく響く表現は「他動性」の高いものであり、日本語的な表現と全く異なっているということがわかりましたね。
これを「する」型言語と「なる」型言語の2つに区別して考えることを提示しました。もちろん、HAVE型言語とBE型言語という区分でも構いません。
授業では、概観する程度にとどめておきましたが、興味のある方は以下の参考文献に目を通しておくと、レポートを書く際には役に立つはずです。
池上嘉彦 『<英文法>を考える』ちくま学術文庫 と 同著者による『英語の感覚・日本語の感覚』NHK出版
全てのページを読む必要はありませんが、目次をみながら該当すると思われる箇所を自分なりにピックアップして読むようにしましょう。
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