2009年9月21日月曜日

テキスト言語学1回目

「テキスト言語学」1回目は授業の概要と、「テクスト」という概念についてお話ししました。

レポートの書き方について簡単に説明しました。また、2回目のレポートで利用する、村上春樹の小説(日本語・英語)を配布しました。

授業の大きな枠組みとして、社会的な「コンテクスト」と文字情報としての「テキスト・テクスト」をどのように捉えていくかが一つのテーマとして設定しました。

次に、この授業を進めていく上で大切な考え方は<比較する>というものだということをお話ししました。例えば、ある人間の集団を、男と女に分ける、小学生、中学生、高校生、大学生に分けると言った場合、そのときには必ず分類するための基準があります。例えば、小学生と中学生を分ける上では「数学」という授業が登場するかどうかということで分類できますが、中学生と高校生では「数学」は比較対照にはならない。
そうしたときに、どのような基準を定めればこれらを、分類・比較できるかということを考えてみましょう。

こうして、私たちは意識はしていなくても、常に、何かと何かを<比較して>生活をしているのです。安売りのお店を探すには、いくつかのお店を比較したりして買い物をしているでしょ。

ということで、<ことば>も<比較>、<分類>していくことで、いままで何気なく捉えていたものも、明確に理解することができるようになるはずです。ですから、授業では、常に<比較する>という視点に立脚し、日本語と英語の間にある違いは一体何か?ということに焦点を当てながら、いろいろと考えてもらいます。

来週の授業までに、本日配布した英語の広告についてそれぞれ翻訳をしておいてください。
何か質問があれば、このコメント欄を使ってもかまいません。



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